僕惚れ④『でもね、嫌なの。わかってよ。』
「これで解決だね〜♪」

 言いながらリモコンをテーブルの上に戻して葵咲ちゃんのパジャマの裾から両手を差し入れると、ナイトブラを下からたくし上げるようにしてふんわりとやわらかな彼女の胸に手を這わせる。

「やっ。理人の手っ、あつい、っ」

 葵咲ちゃんが服の中に差し入れた僕の手を、上からギュッと掴むようにして抗議してきて。
 僕はそれを素知らぬふりをしてスルーすると、「葵咲の肌も……いつもより体温高い」とはぐらかすように言って耳元でくすくす笑うんだ。

 もちろん、葵咲ちゃんの耳と首筋に吐息が掛かるように計算して。
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