僕惚れ④『でもね、嫌なの。わかってよ。』
***
「ききちゃん、お待たせなのです」
私がスマホを握りしめてぼんやりしていたら、塚田さんとの会話を終えたらしいひおちゃんが戻ってきた。
手に、茶器ではなくグラスを2つ抱えているところを見ると、お許しが出たのかな。
「塚田さん、飲んでもいいって?」
聞いたら、「はい。でもあまり飲みすぎてはいけませんよって釘を刺されてしまいました」とペロッと舌を出して見せる。
「ききちゃんもどなたかとお話なさったのですか?」
ひおちゃん、鋭い。
スマホを見つめて動きを止めていたのを、目ざとく見つけられてしまった。
「うん、実はね――」
理人が明日の夕方か夜にこちらへ来ることになったと告げると、ひおちゃんがキラキラと瞳を輝かせた。
「では私、ききちゃんの彼氏さんにお会いできるのですねっ。楽しみなのですっ!」
ニコニコするひおちゃんへ、
「それで……なんだけど……明日と明後日の夜は理人とどこか旅館かホテルに泊まろうかなって思うんだけど……迷惑……かな」
そう問いかけたら、きょとんとされた。
「何で迷惑なのです?」
急な予定変更になったから、もしひおちゃんや、ひおちゃんの親御さんがそのつもりで何かあれこれ用意してくださっていたらと思うと申し訳なくて。
そう言ったら
「全然問題ないのですっ。それよりききちゃんが嬉しいのが一番ですっ。――あ、でも……」
そこでひおちゃんは一旦不安げに私を見つめてから、
「でも……修太郎さんと私、ききちゃんとききちゃんの彼氏さんの4人で、お食事とかはしてみたいのですっ。それだけはワガママを言わせて頂けたらと思うのですけれど」
と小首を傾げる。
私は「もちろん。それは私も是非って思ってる」って彼女の手を握った。
「ききちゃん、お待たせなのです」
私がスマホを握りしめてぼんやりしていたら、塚田さんとの会話を終えたらしいひおちゃんが戻ってきた。
手に、茶器ではなくグラスを2つ抱えているところを見ると、お許しが出たのかな。
「塚田さん、飲んでもいいって?」
聞いたら、「はい。でもあまり飲みすぎてはいけませんよって釘を刺されてしまいました」とペロッと舌を出して見せる。
「ききちゃんもどなたかとお話なさったのですか?」
ひおちゃん、鋭い。
スマホを見つめて動きを止めていたのを、目ざとく見つけられてしまった。
「うん、実はね――」
理人が明日の夕方か夜にこちらへ来ることになったと告げると、ひおちゃんがキラキラと瞳を輝かせた。
「では私、ききちゃんの彼氏さんにお会いできるのですねっ。楽しみなのですっ!」
ニコニコするひおちゃんへ、
「それで……なんだけど……明日と明後日の夜は理人とどこか旅館かホテルに泊まろうかなって思うんだけど……迷惑……かな」
そう問いかけたら、きょとんとされた。
「何で迷惑なのです?」
急な予定変更になったから、もしひおちゃんや、ひおちゃんの親御さんがそのつもりで何かあれこれ用意してくださっていたらと思うと申し訳なくて。
そう言ったら
「全然問題ないのですっ。それよりききちゃんが嬉しいのが一番ですっ。――あ、でも……」
そこでひおちゃんは一旦不安げに私を見つめてから、
「でも……修太郎さんと私、ききちゃんとききちゃんの彼氏さんの4人で、お食事とかはしてみたいのですっ。それだけはワガママを言わせて頂けたらと思うのですけれど」
と小首を傾げる。
私は「もちろん。それは私も是非って思ってる」って彼女の手を握った。