僕惚れ④『でもね、嫌なの。わかってよ。』
真咲さんは、ほかの同性の友人達のように、理人を客寄せパンダ的に合コンに誘ったりしなかったから一緒にいて居心地よかったんだ、と理人が笑う。
「僕は正直キミにしか興味なかったし、女の子が集まるところに連れて行かれても全然楽しくなかったからさ。
真咲も何かあんまり女の子にがっついていないと言うか。正直こいつ、女の子に興味ないのかな?とか思ってた時期もあったんだけど……。
再会した時に、和菓子屋の婿養子に入って、子宝にも恵まれたって話してくれてね……ああ、別に異性に興味ないわけじゃなかったんだ、ってちょっとホッとしたというか」
楽しそうに理人が話すのを聞きながら、本当に仲良しだったんだなって思った。それと同時に、同期ってことは理人と同い年周りだよね、とぼんやり思う。
理人と同年代のその人はもう結婚してて……お子さんもいらっしゃるんだ。
私とひとつしか違わないひおちゃんも、入籍したって言ってた。
じゃあ私と理人は……?
理人からもらった、左手薬指の婚約指輪を無意識に撫でながら、私は何となくモヤモヤとした気落ちが湧いてくるのを止められなくなってしまう。
なんだろう、この気持ち……。
ねえ、理人、教えてよ。
「僕は正直キミにしか興味なかったし、女の子が集まるところに連れて行かれても全然楽しくなかったからさ。
真咲も何かあんまり女の子にがっついていないと言うか。正直こいつ、女の子に興味ないのかな?とか思ってた時期もあったんだけど……。
再会した時に、和菓子屋の婿養子に入って、子宝にも恵まれたって話してくれてね……ああ、別に異性に興味ないわけじゃなかったんだ、ってちょっとホッとしたというか」
楽しそうに理人が話すのを聞きながら、本当に仲良しだったんだなって思った。それと同時に、同期ってことは理人と同い年周りだよね、とぼんやり思う。
理人と同年代のその人はもう結婚してて……お子さんもいらっしゃるんだ。
私とひとつしか違わないひおちゃんも、入籍したって言ってた。
じゃあ私と理人は……?
理人からもらった、左手薬指の婚約指輪を無意識に撫でながら、私は何となくモヤモヤとした気落ちが湧いてくるのを止められなくなってしまう。
なんだろう、この気持ち……。
ねえ、理人、教えてよ。