名無しのヒーロー ~シングルマザーは先生に溺愛されました~
「美優は、私がお腹を痛めて産んだ子です。私の子供です」
半ば、悲鳴のような声を上げた。
「近々、弁護士さんから連絡を差し上げます」
将嗣のお母さんから冷たい声が聞こえる。
直ぐそばに美優がいない事にも不安が煽られる。
「将嗣は……。将嗣さんは、何て言っているんですか!?」
私は、将嗣のお母さんを見据えて訊ねた。
将嗣のお母さんは視線を泳がせる。
「とにかく 男といちゃついて、子守をしない母親に子育ての資格なんてないのよ。弁護士先生から連絡を待っていなさい」
と冷たく言い放ち、病室から出て行った。
怒りと恐怖で小刻みに震える手を伸ばす。
点滴が外れるとか、縫った傷口が開くとか、考える余裕も無く、痛む体を捻り、ベッドの横にあるチェストの引き出しをかき混ぜてスマホを取り出した。
半ば、悲鳴のような声を上げた。
「近々、弁護士さんから連絡を差し上げます」
将嗣のお母さんから冷たい声が聞こえる。
直ぐそばに美優がいない事にも不安が煽られる。
「将嗣は……。将嗣さんは、何て言っているんですか!?」
私は、将嗣のお母さんを見据えて訊ねた。
将嗣のお母さんは視線を泳がせる。
「とにかく 男といちゃついて、子守をしない母親に子育ての資格なんてないのよ。弁護士先生から連絡を待っていなさい」
と冷たく言い放ち、病室から出て行った。
怒りと恐怖で小刻みに震える手を伸ばす。
点滴が外れるとか、縫った傷口が開くとか、考える余裕も無く、痛む体を捻り、ベッドの横にあるチェストの引き出しをかき混ぜてスマホを取り出した。