名無しのヒーロー ~シングルマザーは先生に溺愛されました~

 すると、翔也さんは、私の左手を手に取りサワサワと撫でたり指を絡めたり……。あの時、みたいに触られて、ドキドキし始めた。

 私の動揺をよそに、翔也さんは、左手を持ち上げて自分の口元に運び、手の甲にキスを落とし、私の方をチラリと艶を含んだ視線を送る。

 イケメンのお色気攻撃ズルイ。

 絶対に顔が赤くなっているはずだ。自分で火照っているのがわかる。からかわれているのに手を引く事も出来なくて、艶の含んだ視線を外せない。

 翔也さんは、にこっりと微笑むとペロリと私の指先を舐めて、指を口に含み舌先で嬲り出した。
 その様子が、病室中で酷く背徳的で淫猥な感じがする。
 
 指先を舐められただけなのに背中までゾクゾクと甘い電気が走る。
「ご、ごめんなさい。降参です」

「んっ? 私は、エッチと認定されましたからね」

 朝倉先生は、クククッと笑う。
 
 ” もう、本当にエッチだし、エロだよ! ” と、言いたいけれど身の危険を感じて言わないでおいた。
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