名無しのヒーロー ~シングルマザーは先生に溺愛されました~
「え? 新婚旅行から帰ってきて 」

 そんなの、やだ、夜の相性が悪かったの? 将嗣失敗しちょった? あれ? 私の時は問題なかったよね。って、いうか、そんな事。私に言わせんの?

 将嗣を見ると真剣な眼差しでこちらを見ている。
 うーっ。変な事言いたくない……。

「わかりません」

 将嗣は、ため息をつくと
「亜矢は、” 恋人がいるからもうアナタとは寝れない ”と言ったんだ」

「えっ!」

「だよな、俺も驚いたよ。まさか、新婚旅行から帰ってきてそんな事を言われるなんて、思いもよらなかったよ。でも拒絶されたらどうしようもない。その日から寝室は別々で、ただの同居人になった。離婚も考えたけれど、亜矢が親の手前、離婚したくないと言い張って、自由にしていいからと懇願された。で、ズルズルと3年も結婚生活を続けている時に夏希と出会ったんだ。
バカだよな。あの時、離婚しておけば良かったよ。実の無い結婚をして、好きな人と別れ事になるなんて、本当にバカだった」
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