若き海運王は初恋の花を甘く切なく手折りたい
 半年近くガマンさせられたカナトはここぞとばかりにマツリカを高めていく。バリ島でのひとときを再生しているかのように、カナトは丁寧に、ときに意地悪に彼女を己の指で絶頂へ導いた。
 敏感な場所を責め立てられて、花嫁は完全に彼の色に染められる。

「もぅ、カナトっ! はやくっ!」
「なんだい?」

 涼しい顔で彼女を極限まで追い立てて、その手を止めたカナトは、涙をこぼしながら訴えるマツリカに口づけて、乱れた髪をそうっと撫でる。

「……こんなとこで、やめないで」

 身体がカナトを欲しがってると、マツリカは息も絶え絶えになりながら彼のズボンに手をかける。
 そのたどたどしいしぐさに、カナトの顔が真っ赤になる。

「はやく、ちょうだい?」
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