若き海運王は初恋の花を甘く切なく手折りたい
「――そんなふうにおねだりされたら、喜んで差し出しますよ」

 慌てて服を脱ぎ捨てて、はだかになったカナトはベッドのうえで打ち震えているマツリカを抱き寄せ、自分のうえへ彼女を沈ませる。勢いよく挿入られたマツリカは、その衝撃でふたたび星を飛ばす。

「んっ!」
「今夜はずっとこの体勢で抱いてあげようか。お互いの顔を見ながら、たくさんキスしながら」
「あぁ……カナト、カナトっ」
「ん。なかで締め付けてくるなんて、いやらしいな」
「だって、カナトがこんな風にしたんだもの!」
「そう。マツリカは俺専属のコンシェルジュで、誰にも譲れない初恋のひとで、俺のまえだけではえっちな花嫁さんだから」

 カナトは満足そうにマツリカを抱いた状態で立ち上がり、ホテルのガラス張りの窓まで歩いていく。

「っ! 外、だめっ」
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