義弟が『俺、異世界賢者の転生者だ』と言い出した【中編】
部室で動物を飼育するのは大学側から許可が下りないので、同好会メンバーが家で飼っているペットを時々連れてくるらしい。ゆきちゃんは大興奮だ。
話がそれた。
で、部室には講義がないが時間に足を運ぶんだけど、今日は珍しく4年の先輩が来ていた。
授業はあまりないし、就職活動で忙しいし、めったに顔を合わすことがないんだけど。
「和樹……あ、弟なんですけど、和樹は魔法が使えないのは魔素がないからと言ってるんだけど、魔素の代わりに電気が使えないかって実験したことあるんですよ」
あんまり顔を合わさないので、何を話していいのかわからなくて……、あ、もちろん話すのは異世界のことだけど。
どの異世界の話をしていいのか分からなくて、つい和樹の話をしてしまう。
口にしてから青ざめる。
さすがに、実験までしたなんて痛い子だと思われないだろうか……。
「へー、和樹君、なかなか才能ありそうだね!ぜひ入会してほしいところだ」
ニコッとさわやかな笑顔で笑う武田先輩。
!才能がある!その言葉にホッとする。
武田先輩は、今日はこの後会社の説明会に行くそうで、スーツ姿だ。
スーツを着ているとずいぶん大人に見える。
「電気か……なるほど。うん、そうか。普段意識したこともないけど、もしかしたら魔法が本当に使えるようになるかもしれないね」
「え~?武田先輩、何言ってるんですかぁ~」
甲高い声で3年の先輩が武田先輩に話かけてる。
そうなんです。部室には、私と武田先輩の他にもう一人います。
えーっと、武田先輩、なんとかボーイっていう雑誌の読モにスカウトされるくらいイケメン。中身はゴリゴリの異世界オタク。
甲高い声を出した3年の先輩は、2年生の先輩いわく、武田先輩の追っかけで全く異世界には興味がないらしい。
……一言でいうと「悪役令嬢にざまぁされる乙女ゲームのヒロインみたいな人間」らしい。
目の前で武田先輩にしだれかかるように話しかける姿を見ると、なるほどと思う。
武田先輩は、王子ポジションってところでしょうか。
「電気は電気でも、静電気はどうだろうか?」
「え~、静電気ですかぁ?あたし、あのぱちぱち嫌いなんです」
武田先輩の顔はこちらを向いているんだけど、私が返事をするよりも先に3年の先輩が話に割り込んでくる。
話がそれた。
で、部室には講義がないが時間に足を運ぶんだけど、今日は珍しく4年の先輩が来ていた。
授業はあまりないし、就職活動で忙しいし、めったに顔を合わすことがないんだけど。
「和樹……あ、弟なんですけど、和樹は魔法が使えないのは魔素がないからと言ってるんだけど、魔素の代わりに電気が使えないかって実験したことあるんですよ」
あんまり顔を合わさないので、何を話していいのかわからなくて……、あ、もちろん話すのは異世界のことだけど。
どの異世界の話をしていいのか分からなくて、つい和樹の話をしてしまう。
口にしてから青ざめる。
さすがに、実験までしたなんて痛い子だと思われないだろうか……。
「へー、和樹君、なかなか才能ありそうだね!ぜひ入会してほしいところだ」
ニコッとさわやかな笑顔で笑う武田先輩。
!才能がある!その言葉にホッとする。
武田先輩は、今日はこの後会社の説明会に行くそうで、スーツ姿だ。
スーツを着ているとずいぶん大人に見える。
「電気か……なるほど。うん、そうか。普段意識したこともないけど、もしかしたら魔法が本当に使えるようになるかもしれないね」
「え~?武田先輩、何言ってるんですかぁ~」
甲高い声で3年の先輩が武田先輩に話かけてる。
そうなんです。部室には、私と武田先輩の他にもう一人います。
えーっと、武田先輩、なんとかボーイっていう雑誌の読モにスカウトされるくらいイケメン。中身はゴリゴリの異世界オタク。
甲高い声を出した3年の先輩は、2年生の先輩いわく、武田先輩の追っかけで全く異世界には興味がないらしい。
……一言でいうと「悪役令嬢にざまぁされる乙女ゲームのヒロインみたいな人間」らしい。
目の前で武田先輩にしだれかかるように話しかける姿を見ると、なるほどと思う。
武田先輩は、王子ポジションってところでしょうか。
「電気は電気でも、静電気はどうだろうか?」
「え~、静電気ですかぁ?あたし、あのぱちぱち嫌いなんです」
武田先輩の顔はこちらを向いているんだけど、私が返事をするよりも先に3年の先輩が話に割り込んでくる。