義弟が『俺、異世界賢者の転生者だ』と言い出した【中編】
うん。無視されていても食いついてくる精神力。武田先輩が迷惑していようとも、自分はヒロイン補正がかかっていると信じて疑ないような自己中心的行動力。
「えーっと、結梨さん、少し時間ある?もう少し話がしたいんだけど」
武田先輩が立ち上がった。
3年の先輩がいてはなかなか話が進まなくて少し閉口したようだ。眉間にしわが寄っています。笑顔だけどね。
「あ、4限は講義があるので、それまででしたら」
「そうか。じゃぁ、学内にどっか場所なかったかな……」
部室のドアを開いて武田先輩が外に出た。その後ろに、当たり前のように3年の先輩がついている。
ですよねー。場所を変わったってついてきますよねぇ。
うっ。3年の先輩が私を睨んでいます。これ、明らかに邪魔よ!って顔ですね。
……えっと、邪魔だと言われても、その。私、武田先輩ともう少し話がしたいんだよね。
だって、和樹のこと痛い子だと言わずに、和樹の実験をすごいって褒めてくれて、和樹の実験へのアドバイスをしてくれるんだよ?
「あ、結梨ちゃーん!」
首に蛇をまいたゆきちゃんが現れた。
部室にもどるところかな?ここ通らないと爬虫類部の部室に行けないもんね。
「へ、蛇!ちょっと、近づかないでよっ!」
3年の先輩が後ずさる。
あ、蛇苦手ですか。
ゆきちゃんがずかずかと歩いてくる。
「や、ちょっ、ひーっ!た、武田先輩、あの、失礼しますっ!」
蛇への恐怖には勝てなかったようだ。
ナイスタイミング、ゆきちゃん。
「今の人には悪いけれど、もう散歩おしまいだから、部室に戻さないといけないのよね……。謝っといて」
ゆきちゃんがいとおしそうに蛇の背をなでた。
「いや、助かったよ。えっと、結梨さんの友達?」
ゆきちゃんが誰って顔で私を見た。
「あ、異世界同好会の先輩で、武田先輩。こちらは高校からの友達のゆきちゃんです」
ゆきちゃんが頭を下げた。
■12
「相良由紀です。爬虫類同好会に入っています」
「うん、見て分かった」
武田先輩がゆきちゃんの首に巻きつく蛇を指さした。
「ですよねー」
ゆきちゃんがははっと笑って首をかしげる。
「この蛇、吉村の飼ってるバジだろう?」
武田先輩が蛇を指さす。
「え?知ってるんですか?そうです!バジ君です!」
「バジリスクから名前を取ったんだよ」
「えーっと、結梨さん、少し時間ある?もう少し話がしたいんだけど」
武田先輩が立ち上がった。
3年の先輩がいてはなかなか話が進まなくて少し閉口したようだ。眉間にしわが寄っています。笑顔だけどね。
「あ、4限は講義があるので、それまででしたら」
「そうか。じゃぁ、学内にどっか場所なかったかな……」
部室のドアを開いて武田先輩が外に出た。その後ろに、当たり前のように3年の先輩がついている。
ですよねー。場所を変わったってついてきますよねぇ。
うっ。3年の先輩が私を睨んでいます。これ、明らかに邪魔よ!って顔ですね。
……えっと、邪魔だと言われても、その。私、武田先輩ともう少し話がしたいんだよね。
だって、和樹のこと痛い子だと言わずに、和樹の実験をすごいって褒めてくれて、和樹の実験へのアドバイスをしてくれるんだよ?
「あ、結梨ちゃーん!」
首に蛇をまいたゆきちゃんが現れた。
部室にもどるところかな?ここ通らないと爬虫類部の部室に行けないもんね。
「へ、蛇!ちょっと、近づかないでよっ!」
3年の先輩が後ずさる。
あ、蛇苦手ですか。
ゆきちゃんがずかずかと歩いてくる。
「や、ちょっ、ひーっ!た、武田先輩、あの、失礼しますっ!」
蛇への恐怖には勝てなかったようだ。
ナイスタイミング、ゆきちゃん。
「今の人には悪いけれど、もう散歩おしまいだから、部室に戻さないといけないのよね……。謝っといて」
ゆきちゃんがいとおしそうに蛇の背をなでた。
「いや、助かったよ。えっと、結梨さんの友達?」
ゆきちゃんが誰って顔で私を見た。
「あ、異世界同好会の先輩で、武田先輩。こちらは高校からの友達のゆきちゃんです」
ゆきちゃんが頭を下げた。
■12
「相良由紀です。爬虫類同好会に入っています」
「うん、見て分かった」
武田先輩がゆきちゃんの首に巻きつく蛇を指さした。
「ですよねー」
ゆきちゃんがははっと笑って首をかしげる。
「この蛇、吉村の飼ってるバジだろう?」
武田先輩が蛇を指さす。
「え?知ってるんですか?そうです!バジ君です!」
「バジリスクから名前を取ったんだよ」