義弟が『俺、異世界賢者の転生者だ』と言い出した【中編】
きっとすんごくかっこいい魔法の呪文とかも考えてノートに書いてるってパターンだ。
それにしても……本当に、見てきたかのように次々と語れるなんて……。
「和樹さ、小説家になれるんじゃない?」
ただの中2じゃないね。才能ある中2だ。
「は?何言ってんの?」
「ん、だって、異世界風呂屋の話とか面白そうじゃない?クリーニング屋兼お風呂屋。美容院のシャンプーも兼ねてるんだよね。あとは、えーっと、もしかして病院のクリーンルームみたいなのとかも可能?食料品工場の入り口の埃を飛ばす機械もいらなくなるね。そこで浄化魔法かけてから入ればいいんだから」
ぷっと和樹が笑う。
「姉ちゃんこそ、小説書いたら?俺のは過去の記憶だけ。浄化魔法一つで、現代ではどう役立つかとか、その発想力はすげーよ」
ぬ。
あくまで転生者ぶるつもりですか。
「んー、だけど残念ながら浄化魔法使える人間ってそんなに多くないぞ?工場まで人手は回らないだろうな。むしろ、魔石を使った魔道具の役割になってくるかな」
ぬっ。
■6
ほら、やっぱり和樹の発想力もすごいじゃん。
「食料工場は別として……伝染病の概念がなかったからなぁ。今なら、浄化魔法で、伝染病を防ぐことができるかもしれないな……」
和樹の目が一点を見つめている。
何を見ているわけではなくって、何か考え事をしているようだ。
半年……口をきいてくれなかった間に、和樹はずいぶん大人っぽい表情をするようになったなぁ……。
父さんが本当の父さんじゃないって知ってショックだっただろうし、それが和樹を大人にしたのかなぁ。
あれ?大人になって、中二病を発症ってどういうこと?
『ゆきちゃーん、和樹が、最近中二病だよー』
ラインを送る。
『そこがまた、かわいいんでしょ』
ゆきちゃんからむぅーんって顔のトカゲスタンプが送られてきた。
『えへっ。いっぱい異世界の話とかできて楽しいよ』
花がばぁーっと飛び散った猫スタンプ送信。
『ああいいなぁ。そっか。異世界の話できるのかぁ。それはいい。異世界転生最高!生まれ変わったらリザードになりたい!』
リザードですか。
ゆきちゃん……。
『爬虫類系なら、ドラゴンとかじゃだめなの?』
『ドラゴン!アルマジロトカゲも好きだから、ドラゴンも素敵だけど、なんか、命狙われそうじゃない?』
写真が送られてきた。
それにしても……本当に、見てきたかのように次々と語れるなんて……。
「和樹さ、小説家になれるんじゃない?」
ただの中2じゃないね。才能ある中2だ。
「は?何言ってんの?」
「ん、だって、異世界風呂屋の話とか面白そうじゃない?クリーニング屋兼お風呂屋。美容院のシャンプーも兼ねてるんだよね。あとは、えーっと、もしかして病院のクリーンルームみたいなのとかも可能?食料品工場の入り口の埃を飛ばす機械もいらなくなるね。そこで浄化魔法かけてから入ればいいんだから」
ぷっと和樹が笑う。
「姉ちゃんこそ、小説書いたら?俺のは過去の記憶だけ。浄化魔法一つで、現代ではどう役立つかとか、その発想力はすげーよ」
ぬ。
あくまで転生者ぶるつもりですか。
「んー、だけど残念ながら浄化魔法使える人間ってそんなに多くないぞ?工場まで人手は回らないだろうな。むしろ、魔石を使った魔道具の役割になってくるかな」
ぬっ。
■6
ほら、やっぱり和樹の発想力もすごいじゃん。
「食料工場は別として……伝染病の概念がなかったからなぁ。今なら、浄化魔法で、伝染病を防ぐことができるかもしれないな……」
和樹の目が一点を見つめている。
何を見ているわけではなくって、何か考え事をしているようだ。
半年……口をきいてくれなかった間に、和樹はずいぶん大人っぽい表情をするようになったなぁ……。
父さんが本当の父さんじゃないって知ってショックだっただろうし、それが和樹を大人にしたのかなぁ。
あれ?大人になって、中二病を発症ってどういうこと?
『ゆきちゃーん、和樹が、最近中二病だよー』
ラインを送る。
『そこがまた、かわいいんでしょ』
ゆきちゃんからむぅーんって顔のトカゲスタンプが送られてきた。
『えへっ。いっぱい異世界の話とかできて楽しいよ』
花がばぁーっと飛び散った猫スタンプ送信。
『ああいいなぁ。そっか。異世界の話できるのかぁ。それはいい。異世界転生最高!生まれ変わったらリザードになりたい!』
リザードですか。
ゆきちゃん……。
『爬虫類系なら、ドラゴンとかじゃだめなの?』
『ドラゴン!アルマジロトカゲも好きだから、ドラゴンも素敵だけど、なんか、命狙われそうじゃない?』
写真が送られてきた。