極上悪魔な弁護士が溺甘パパになりました
樹を安心させるため、そして自分の精神の安定のためにも、繭はそう考えようとした。だが、樹は眉根を寄せた厳しい表情のままだ。
「わかった。なら、俺がこの家で暮らす」
想定外の樹の言葉に繭は驚愕を隠せない。
(高坂先生がうちに? 本気なの?)
樹は繭を見据えると、きっぱりと告げる。
「あんたが一番に考えなくちゃならないことは、旬太の安全だ。わかるな?」
突拍子もない提案から二週間。仕事の速い樹はあのあとすぐに荷物をまとめて繭のところにやってきた。ミリガン&ジェイは近年フレックスタイム制を推進しているとかで、樹は繭の定時きっかりに堂上法律事務所まで迎えに来て一緒に帰宅してくれる。
「SPに守られる要人になった気分です。また高坂先生に借りができちゃった」
玄関先で小雨にぬれた傘をたたみながら、繭が冗談交じりにこぼすと、樹はふいに繭の耳に唇を寄せ艶めいた声で言う。
「そのうち返してもらうつもりだ。俺が望む形で……な」
意味ありげな目配せに、繭の鼓動はそのスピードを増していく。からかわれているのだとわかっていても、旬太を身ごもった一夜が頭をよぎる。
柔らかな唇、素肌のぬくもり、彼の息遣い……思い出すだけで繭の体温は急上昇する。そんな繭の動揺を見透かしたように、樹はいたずらな瞳をふっと細める。
「わかった。なら、俺がこの家で暮らす」
想定外の樹の言葉に繭は驚愕を隠せない。
(高坂先生がうちに? 本気なの?)
樹は繭を見据えると、きっぱりと告げる。
「あんたが一番に考えなくちゃならないことは、旬太の安全だ。わかるな?」
突拍子もない提案から二週間。仕事の速い樹はあのあとすぐに荷物をまとめて繭のところにやってきた。ミリガン&ジェイは近年フレックスタイム制を推進しているとかで、樹は繭の定時きっかりに堂上法律事務所まで迎えに来て一緒に帰宅してくれる。
「SPに守られる要人になった気分です。また高坂先生に借りができちゃった」
玄関先で小雨にぬれた傘をたたみながら、繭が冗談交じりにこぼすと、樹はふいに繭の耳に唇を寄せ艶めいた声で言う。
「そのうち返してもらうつもりだ。俺が望む形で……な」
意味ありげな目配せに、繭の鼓動はそのスピードを増していく。からかわれているのだとわかっていても、旬太を身ごもった一夜が頭をよぎる。
柔らかな唇、素肌のぬくもり、彼の息遣い……思い出すだけで繭の体温は急上昇する。そんな繭の動揺を見透かしたように、樹はいたずらな瞳をふっと細める。