クールなイケメン総長さまの溺愛には注意です!
なぜキミは私の隣に座るの。
じとっと睨んでみるけど気づいていないのか、さらに隣にいる大月くんと話し込んでいた。
この空気………なれないな。
暴走族の幹部はどうやら位が高く、ケンカが強くて頭がいい人ばかりが集まっているらしい。
とはいっても、全国No.1を誇る暴走族なのでMoonlightに入ることだけでもすごいんだとか。
太陽から送られてきたメッセージを思い出す。
なんか私、すごい人と関わっちゃったな。
みんなに気づかれないようにそっとため息をつく。ふと視線を感じて顔をあげてみると、山川くんが目の前に座っていて私を見ていた。
な、なんだろう。
私の顔に何かついてるのかな。そう思い、顔をぺたぺた触ってみるけど分からない。
何か気になることがあるのかな?
山川くんに聞こうと、口を開いたところで、
「じゃあ、近況報告を始めるか」
大月くんの司会の声で遮られた。