クールなイケメン総長さまの溺愛には注意です!

暴走族の人も地道な作業をするんだね。


闇雲にケンカとかしないでちゃんと相手のことを探ったり、作戦練ったり。


そのことを今日の集まりでわかった。


BLACKCATSのこともちゃんと調べていて、誰が総長だのどこに行けば危ないだの私にもわかるように教えてくれた。


私の知らない暴走族の一面を見ることができてちょっと得した気分。


今まで暴走族は本では読んだことあるけど実際には関わったことなかったからね。



「本でも読むかなー……」



みんなそれぞれ作業をしていて私は邪魔しちゃいけないと思い、トートバッグから読みかけの本を出した。


しおりを挟んでいたページから読み進める。


本を読んでから数分後。


また視線を感じて顔をあげると山川くんが私をまた見ている。


どうしたんだろう。


ずっと私のことを見ていたのかな?



「あの、山川くん。私の顔になんかついてる?」
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