クールなイケメン総長さまの溺愛には注意です!

五十嵐くん、いるかな……。


そーっとドアを開けて中を確認する。


あ、いる……荷物置き場には見覚えのあるリュックとコートが。相変わらず来るのが早いな。


私もリュックを置いて、カウンターまで歩く。五十嵐くんは本を読んでいて私には気づいていない。


ドキドキしながら、静かに歩み寄った。



「い、五十嵐くん!お疲れ様!」



カウンターまで行くと私は五十嵐くんに声をかける。すると私に気づいた五十嵐くんは本から顔を上げて見つめてきた。


………そ、そんな見つめないでください……。



「お疲れ様」



そんなことを思った次の瞬間、五十嵐くんは何事もなかったかのようににっこりと笑う。


あ、あれ……。


五十嵐くん、普通だ。いつも通りすぎて緊張していた私は呆気に取られて呆然と五十嵐くんを眺める。



「ん?今日も仕事、いつも通りだから。今日も頑張ろうね」


「………う、うん……」
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