魔力無しだと追放されたので、今後一切かかわりたくありません。魔力回復薬が欲しい?知りませんけど
『それより、ディラはなんでこんなところに中身だけでいるんだ?』
 サラマンダーさんが変なこと言い出した。
 そりゃ、300年前に……。
『最終決戦で決着がついた時点でお前たちの体は自動転送されるようにシーマが魔法をかけてあっただろう?私の炎の結界の中で、ずっと眠ったままになっているはずだが、目覚めないのはお前に心が入ってなかったからか』
 ん?
 んん?
『あ!そうだ!あの時、そうだ!びゅーんって飛ばされそうになって、剣を持って行かなくちゃと思って剣に手を伸ばしたら、体からなんかすぽーんと抜けたような?あれ?僕の体って、どっかにあるの?もう、朽ち果てたとかじゃなく?』
 ん?
 んん?
 たくさんの土の妖精ハムたちが、うんしょうんしょと土を足でちょいちょいと掘り起こす。すると、そこからなんか目が出て植物が成長していく。
 すごい、かわいいし、すごい。
 あれ?かわいくてすごいって、ディラが私に言ってなかった?
 ……そうか。ディラの目から見ると、私は女じゃなく、小動物系に見えてたってこと?
「すごいね、夢のような世界だ……」
 見る間に植物が成長して、荒れ果てた大地が緑になっていく。
 それを見てネウス君がため息をついた。
「そうだね。これだけ力のある土地ならさ、魔法なんてなくたって、麦も育つよ!ネウス君、魔法が使えなくたって、パンが食べれるようになるって、おばばに教えてあげよう!帰ったらさっそく畑を作って、ああ、でもその前に水源を何とかしなくちゃ!」
『あら、水源なら、私に任せて』
 ちょっと待って、誰の声?
 ねぇ、なんか、嫌な予感がして……。
 左手を見るのが、怖いんですけど……。


===============
お付き合いいただきありがとうございました。
続編も機会があれば書きたいと思っておりますが、なかなか思うように時間も取れず。感想などいただけると嬉しいです。
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