魔力無しだと追放されたので、今後一切かかわりたくありません。魔力回復薬が欲しい?知りませんけど
うおう、ディラがまた泣いてる。よく泣くイケメン幽霊だな。感激しすぎて……あれ?
満たされた気持ちになれば成仏しちゃうのに……ディラ、この程度じゃ成仏できないくらい剣に思い入れ、この世に未練があるの?
『幸せ過ぎて死にそう、ユキ~』
ほら。すごく満たされてる。っていうか、死んでるから。
「あのね、精霊は姿も見えないけど声も聞こえないけど、こちらのことは見えてるし、みんなの声を聞こえてるから、この剣のところにいるから、話しかけてあげてね」
「分かった!」
「オイラも、いっぱい話する!」
子供たちが剣の周りに集まって、思い思いに話を始めた。
「あー、風呂に入りたいなぁ……」
召喚されてから2日間たくさん歩いてくたくた。温かいお湯に心ゆくまで浸かりたいと思って思わず声が出てしまった。ここで風呂なんて入れるわけないのに。飲み水さえ手に入らず、美味しくない木の汁を飲まないといけない生活なのに。
『風呂って、なんだ?』
ディラが興味深そうに首を傾げた。
「うん、体温より少し暖かいたっぷりのお湯に、全身浸かるの。水浴びのお湯版?」
『お湯なら、水の魔石と火の魔石があればいいんだよね。全身浸かるお湯を入れるには、穴でも掘る?それとも酒樽にもでも入る?』
■
ディラが収納鞄の中身を思い出しながらなのか、風呂が用意できないかと考えてくれた。
えええ?魔石か。魔法にも魔石にも頼るようなことは……いや、でも、風呂……。風呂入りたい。
それに……。薄汚れた子供たちを見る。綺麗にしてあげたい。
うー。激しく葛藤する。
私の中の天使が「ダメダメ。魔法や魔石なんてなくたって幸せに生きられるってところを見せてあげないと」とささやき、悪魔が「へへへ、魔法や魔石、それに収納鞄の中身に依存する生活はダメだが、それは生きるために必要な部分だけじゃないのか?風呂ならあってもなくても生死にかかわらないんだから、魔石使っちまいなよ」と誘惑してくる。
うーぐ。うーぐ。
「火の魔石と水の魔石と酒樽」
誘惑に負けました。ぐず。
収納鞄から出てきた酒樽は、ドラム缶のような大きさで、確かに人が入ることができそうなサイズだ。
「うわー、何、これ?なんだ?」
ドンタ君がすぐに酒樽に近づいていく。
モモちゃんは初めて見る巨大な樽にちょっと腰が引けたのか、ミーニャちゃんの後ろに隠れて樽を見た。
満たされた気持ちになれば成仏しちゃうのに……ディラ、この程度じゃ成仏できないくらい剣に思い入れ、この世に未練があるの?
『幸せ過ぎて死にそう、ユキ~』
ほら。すごく満たされてる。っていうか、死んでるから。
「あのね、精霊は姿も見えないけど声も聞こえないけど、こちらのことは見えてるし、みんなの声を聞こえてるから、この剣のところにいるから、話しかけてあげてね」
「分かった!」
「オイラも、いっぱい話する!」
子供たちが剣の周りに集まって、思い思いに話を始めた。
「あー、風呂に入りたいなぁ……」
召喚されてから2日間たくさん歩いてくたくた。温かいお湯に心ゆくまで浸かりたいと思って思わず声が出てしまった。ここで風呂なんて入れるわけないのに。飲み水さえ手に入らず、美味しくない木の汁を飲まないといけない生活なのに。
『風呂って、なんだ?』
ディラが興味深そうに首を傾げた。
「うん、体温より少し暖かいたっぷりのお湯に、全身浸かるの。水浴びのお湯版?」
『お湯なら、水の魔石と火の魔石があればいいんだよね。全身浸かるお湯を入れるには、穴でも掘る?それとも酒樽にもでも入る?』
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ディラが収納鞄の中身を思い出しながらなのか、風呂が用意できないかと考えてくれた。
えええ?魔石か。魔法にも魔石にも頼るようなことは……いや、でも、風呂……。風呂入りたい。
それに……。薄汚れた子供たちを見る。綺麗にしてあげたい。
うー。激しく葛藤する。
私の中の天使が「ダメダメ。魔法や魔石なんてなくたって幸せに生きられるってところを見せてあげないと」とささやき、悪魔が「へへへ、魔法や魔石、それに収納鞄の中身に依存する生活はダメだが、それは生きるために必要な部分だけじゃないのか?風呂ならあってもなくても生死にかかわらないんだから、魔石使っちまいなよ」と誘惑してくる。
うーぐ。うーぐ。
「火の魔石と水の魔石と酒樽」
誘惑に負けました。ぐず。
収納鞄から出てきた酒樽は、ドラム缶のような大きさで、確かに人が入ることができそうなサイズだ。
「うわー、何、これ?なんだ?」
ドンタ君がすぐに酒樽に近づいていく。
モモちゃんは初めて見る巨大な樽にちょっと腰が引けたのか、ミーニャちゃんの後ろに隠れて樽を見た。