魔力無しだと追放されたので、今後一切かかわりたくありません。魔力回復薬が欲しい?知りませんけど
ネウス君が両手で頭を抱える。私も慌ててしゃがみこむ。
周りに散らばっていたマナナの実が一斉に樽に向かって飛んできた。ぶつかりそうで怖い。
2つ出してあった樽が一瞬でマナナの実で満たされる。
『ほれ、集めてやったぞ、作れ。お礼は魔力回復薬でいいぞ』
どや顔のノームおじいちゃん。足元ふらついてますけど、酔ってる?ねえ、酔ってます?
「えーっと、この先は村に戻ってからみんなで作ろうと思ってるんですが……」
『いつじゃ、いつできるんじゃ!』
「早くて2週間後でしょうか……」
発酵の進み具合を見ないと何とも言えないんだよね。
■
『に、二週間もかかるというのか……』
膝をついてがっかりするノームおじいちゃん。すぐにひらめいたとばかり立ち上がる。
『そうじゃ、ワシ、契約してやろう。お前と、えーっと名前なんじゃったかな?』
契約?
「ああ、まだ名乗っていませんでしたか。すいません。花村由紀と言います。ユキと呼んでください。こちらはネウス君」
ノームおじいちゃんはよし分かったと首を縦に大きき一度振った。
『手を出すのじゃ』
手を?
『ワシはユキと契約を交わす。ほれ、これで契約終了じゃ』
は?
指にはいつの間にか茶色い石のはまった指輪がはまっている。
「えっと、な、なんですか、これ?」
どうして、左手の薬指っ!
『精霊の指輪じゃ。知らんのか。まぁ、知らんかの。何百年に一人精霊と契約をする人間がいる程度じゃもんな。ワシと契約した印でもあり、その指輪を使えばワシの魔法を半分くらい使えるんじゃよ。あと、ワシをいつでも呼び出せる』
ええ、精霊と契約?
魔法が使える?
「いや、いいです、私、魔法とか使わなくても大丈夫なんで、返します!」
必死に指輪を引き抜こうとするんだけれど、これっぽっちも動かない。
『なんじゃと?ワシの魔法が使えるんじゃぞ。その辺の人間は相手にならないすごい魔法じゃぞ?』
どれだけすごいって言われたって、私は魔法が使えるか使えないかで人を差別するこの世界で、まるべく魔法に頼らずに生きていくつもりだし、魔法なんて使えなくたって大丈夫だよってみんなに伝えたいんだから。
そりゃ、魔法が使ってみたいって、人並みに思っていたこともあるけれど、今は、そんな気も失せた。
『今みたいに、木を揺らして実を落としたり、実を集めたり簡単にできるんじゃよ?』
周りに散らばっていたマナナの実が一斉に樽に向かって飛んできた。ぶつかりそうで怖い。
2つ出してあった樽が一瞬でマナナの実で満たされる。
『ほれ、集めてやったぞ、作れ。お礼は魔力回復薬でいいぞ』
どや顔のノームおじいちゃん。足元ふらついてますけど、酔ってる?ねえ、酔ってます?
「えーっと、この先は村に戻ってからみんなで作ろうと思ってるんですが……」
『いつじゃ、いつできるんじゃ!』
「早くて2週間後でしょうか……」
発酵の進み具合を見ないと何とも言えないんだよね。
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『に、二週間もかかるというのか……』
膝をついてがっかりするノームおじいちゃん。すぐにひらめいたとばかり立ち上がる。
『そうじゃ、ワシ、契約してやろう。お前と、えーっと名前なんじゃったかな?』
契約?
「ああ、まだ名乗っていませんでしたか。すいません。花村由紀と言います。ユキと呼んでください。こちらはネウス君」
ノームおじいちゃんはよし分かったと首を縦に大きき一度振った。
『手を出すのじゃ』
手を?
『ワシはユキと契約を交わす。ほれ、これで契約終了じゃ』
は?
指にはいつの間にか茶色い石のはまった指輪がはまっている。
「えっと、な、なんですか、これ?」
どうして、左手の薬指っ!
『精霊の指輪じゃ。知らんのか。まぁ、知らんかの。何百年に一人精霊と契約をする人間がいる程度じゃもんな。ワシと契約した印でもあり、その指輪を使えばワシの魔法を半分くらい使えるんじゃよ。あと、ワシをいつでも呼び出せる』
ええ、精霊と契約?
魔法が使える?
「いや、いいです、私、魔法とか使わなくても大丈夫なんで、返します!」
必死に指輪を引き抜こうとするんだけれど、これっぽっちも動かない。
『なんじゃと?ワシの魔法が使えるんじゃぞ。その辺の人間は相手にならないすごい魔法じゃぞ?』
どれだけすごいって言われたって、私は魔法が使えるか使えないかで人を差別するこの世界で、まるべく魔法に頼らずに生きていくつもりだし、魔法なんて使えなくたって大丈夫だよってみんなに伝えたいんだから。
そりゃ、魔法が使ってみたいって、人並みに思っていたこともあるけれど、今は、そんな気も失せた。
『今みたいに、木を揺らして実を落としたり、実を集めたり簡単にできるんじゃよ?』