契約婚と聞いていたのに溺愛婚でした
 くるりと振り返ると今度は無防備な背中を槙野に見せることになる。

 後ろからぎゅっと抱きしめられた。
「可愛い、綺麗。すげーエロい」
 槙野の身体ごと抱きしめられるのは美冬は嫌いではない。一瞬にして大人しくなれる。

 それにぎゅうっとされていたら、背中は見えない。

 美冬が大人しくなったのをみて槙野は脇の隙間に手を触れた。心もとないそのデザインではすぐに胸に手が触れてしまう。

「これ、胸のラインが見えちゃうな」
 そう囁きながら胸の横にすうっと手を滑らせた。
 そのまま手の平はするりと服の中に入る。

「ブラもしてないのか。いやらしくて、すげーいい」
 尖ってしまっている先をきゅっと指で摘まれる。

「……んっ、や……」
「これ、着てるのにエロくて超絶にいい。あちこち触れる」

 美冬もはだけている背中に、槙野の服が擦れる感触にドキドキする。

 自分はあられもない格好なのに、槙野は襟元すら緩めていないこの状況に。
 サラリとネクタイが背中に触れる。
< 265 / 325 >

この作品をシェア

pagetop