契約婚と聞いていたのに溺愛婚でした
「そのトラブルを回避するためだろうが!」
(ん? 気のせいかな? ほっぺた、赤くない?)

「じゃあ、契約婚って、槙野さんにもメリットがあるってこと?」
「あるな」

「じゃあウィンウィンですね! シナジー効果もバッチリ! ん? これって政略結婚?」
 美冬がそう言うと槙野にもうすっごくバカにされたような目で見られた。

 その顔、止めて欲しい!書いてあるのよ。顔に!お前はバカか!?って!

「いいか? 政略結婚というのは結婚当事者の家長や親権者が家の利益のために、当人たちの意向を無視してさせる結婚のことなんだよ」
 確かに別に家長に家の利益のために意向を無視された、ということはない。

「そっか……」
 実際にこの契約婚の話を進めるとしたら、これは美冬と槙野がお互いにメリットがあると判断してお互いに決めたことだ。

「契約結婚は結婚に際し結婚生活に関する事項について、あらかじめ夫婦になる者達の間で取り決め、つまり婚前契約をした上で結婚をすることだ」
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