雨降り王子は、触りたい。
なかなか靴を履き替えない私に、和佳が不思議そうな顔をする。
「ん?絃、なんかあるの?」
「ん、んー、なんかっていうか…」
忘れ物したって教室戻る?
それともまた居残りの課題があることにする?
ぐるぐると言い訳を考えている時。
ガヤガヤと騒がしい3人組が視界の端に映った。
「お前が女子と約束…ちくしょー!うらやましー!!!」
「銀太うるさーい」
「……前言ったじゃん、ラヴ・アラモード行くだけだって。」
銀髪、ゆるパーマ、金髪。
そんなのもう、アイツらしかいない。