雨降り王子は、触りたい。
「え、」
「あんたが原因。」
淡々とした口調でそう告げた三咲。
私は慌てて頭を下げる。
「ご、ごめん」
「理由もわからないくせに謝んなよ」
「でも…」
やっぱり、私のせいだった…。
がっくりと肩が落ちる。
私、三咲に何をしてしまったんだろう。
知らず知らずのうちに傷つけていたのかな。
下唇を噛み、必死に思考を巡らせていると。
なぜか、三咲がこちらへ近づいて来た。
「─────え、な、なに」
突然のことに、目を見開く。
そうしている間にも、三咲は無言でこちらへと迫ってくる。