天才パイロットの激情は溢れ出したら止まらない~痺れるくらいに愛を刻んで~
 門に囲まれた敷地内には緑があふれ、アプローチにはライトが埋め込まれていた。
 その奥にあるマンションは、邸宅のような落ち着きと上品さがある。

「すごい……。翔さんはこんなところに住んでるんですか?」

 都心でこんな贅沢な土地の使い方をするなんて。
 いったい家賃はどれくらいなんだろう。
 想像もできない。

「意外か?」
「なんとなく、機能性重視の高層マンションとかに住んでいそうなイメージだったので」
「普段雲の上を飛んでいるから、寝るときくらい地面に近い落ち着いたところがいいと思って選んだ」

 その答えに納得する。
 パイロットの翔さんらしい考えだ。

 彼に案内されて、どきどきしながら建物の中に入る。

 外観同様、マンションの中も上品で素敵だった。
 天井の高いギャラリーのようなエントランスを抜け、エレベーターで三階に上がる。

 そして玄関のドアを開け、部屋の中に通された。

 ここで翔さんが暮らしているんだ……。

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