天才パイロットの激情は溢れ出したら止まらない~痺れるくらいに愛を刻んで~
 こんなに私を欲していたのに、翔さんは待つと言ってくれたんだ。
 彼の愛情の深さを知って涙が込み上げてくる。

「里帆、今すぐ君がほしい」

 翔さんは私のあごをすくい上げ、瞳の奥をのぞき込むようにして問いかけた。

「……もう、我慢しなくていいか?」

 色気が滴るような低い声を聞いた瞬間、体の奥がきゅんと切なくなる。
 私が胸を震わせながらうなずくと、唇を塞がれた。

 触れるだけのキスがすぐに深く淫らになった。舌を絡め口内をなぞられる。

 翔さんのキスはそれだけでも気持ちがいいのに、これからもっと激しく求められるんだと思うと、背筋が甘くしびれて立っていられなくなる。

「んん……っ」

 膝から力が抜け崩れ落ちそうになる私を、翔さんが抱き寄せ支えてくれた。

「ここでいいか? それとも、ベッドに行く?」

 翔さんは最後の理性を振り絞ったかのような、余裕のない低く色っぽい声でたずねる。

「あの……、ベッドで」

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