天才パイロットの激情は溢れ出したら止まらない~痺れるくらいに愛を刻んで~
 幸せすぎて、胸が苦しい。

 たくましい肩に顔をうずめ涙をこらえていると、「次は俺の番」とささやかれた。

「え……?」

 翔さんの言葉に顔を上げると、整った顔にいたずらっぽい笑みが浮かんでいた。

 それまで大人しくしていた彼が、力強い腕で私を抱き寄せる。
 そのまま腰や背中をなでられ、くすぐったさに身をよじる。

 さっきまであふれそうだった涙が引っ込み、かわりに笑い声が漏れた。

「くすぐったいです、翔さん」

 私が逃げようとすると、翔さんの腕が腰に回る。

 くすくすと笑いながら抱き合っているうちに、彼の手が不穏な動きをしはじめた。
 私のキャミソールの中にもぐり肌を優しくなでる。

 思わず「あ……っ」と甘い声が漏れる。慌てて翔さんの手を押さえた。

「翔さん、なにしてるんですかっ」
「里帆がかわいいから、また欲しくなった」
「だめです。もう、朝なのに!」
「わかった、一回で我慢する。そのあと一緒にシャワーを浴びよう」
「それ、全然我慢してないじゃないですか……っ」

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