天才パイロットの激情は溢れ出したら止まらない~痺れるくらいに愛を刻んで~
航空管制官というのは、航空機が安全かつ効率的に運航できるよう、地上から無線やレーダーを駆使してパイロットに指示を与える国家公務員だ。
あまりメジャーな職種ではないので、管制官と聞いてもどんな職業かわからずぽかんとする人もいれば、固いイメージがあるのか『こんな若い女性が?』と驚く人もいるのに。
「ほかにも理由を上げるなら、ひったくりにあったときに叫んだ英語を聞いたからかな。咄嗟に出た言葉だったのに、発音が綺麗で聞き取りやすかった。普段から英語を話す仕事をしているんじゃないかと思ったんだ。当たりだろ?」
「するどすぎます……」
感心してため息しか出ない。
パイロットと管制官とのやりとりは原則英語が使われている。
相手が日本人パイロットでも、英語で管制指示を出すのが決まりだ。