天才パイロットの激情は溢れ出したら止まらない~痺れるくらいに愛を刻んで~
新しい商品の中にときどき古道具のような小物もまじっていて、宝探しをしているような気分になる。
せっかくだからなにか買おうかな、と思っているとアンティークな雰囲気の小さなチャームを見つけた。
鐘の形のモチーフに、小さなルビーが一粒ついている。
ゴールドやシルバーではなく、真鍮だろうか。
鈍い輝きに使い込まれた風合いが出ていて心を奪われる。
「素敵……」
手に取ってため息をもらす。
すると、店員の女性にフランス語でなにか声をかけられた。
まるで絵本の中から出てきたような、白髪が綺麗な老婦人だった。
フランス語がわからず首をかしげると、『素敵でしょう?』と英語で言いなおしてくれる。
『はい。とても』
『もともとはアンティークのペンダントだったのよ』
『アンティークなんですね。どのくらい前のものなんですか?』
『詳しい年代はわからないわ。少なくとも私よりは年上だと思うけど』