天才パイロットの激情は溢れ出したら止まらない~痺れるくらいに愛を刻んで~
焦りながら頭の中で金額の予想をしているうちに、翔さんは私の腰を抱き平然と店内に入る。
普段着でこんな高級ブランド店に入るなんて場違いなのでは……。
そんな心配をする私とは対照的に、翔さんは少しも動じる様子はなかった。
彼はTシャツにスニーカーというラフな格好だけど、その整った外見と余裕のある雰囲気のせいで、高級店にいても少しも違和感がない。
むしろそのリラックスした態度は、この場にふさわしいセレブのようだ。
こういう場所に慣れているんだろう。
すごいなと感心してしまう。
もしかして翔さん、お金持ちだったりする……?
夕食は私が支払いたいと思っていたのに、翔さんにおまかせしたら高級なお店に行く可能性もあるのでは。
大丈夫だろうかと不安が増していく。
翔さんはお店の女性スタッフにフランス語で話しかけた。
女性は上品な笑みを浮かべうなずくと、私を促し美しい螺旋階段へと進む。