天才パイロットの激情は溢れ出したら止まらない~痺れるくらいに愛を刻んで~
上品な光沢ときゅっとウエストの締まったデザインで、体のラインが美しく見えるとスタッフの女性も満足げに微笑む。
靴は足首にストラップがついたパンプスを選ぶ。
ほどよい高さのヒールからかかとへ続くカーブが女性的で美しい。
鏡の中の自分を見る。
素敵な服を身に着けるだけで、表情まで明るくなったような気がした。
数時間前は橋の上でひとり、別れた恋人のことを思ってため息をついていたのが嘘みたいだ。
『行きましょうか』と促され店舗の一階へ降りると、そこに翔さんがいた。
さっきまでのラフな格好から、スーツに着替えていた。
私が下りてきたことに気づいた翔さんがこちらを見上げる。
私はその姿を見て息をのむ。
手足が長くスタイルがいい彼のスーツ姿は、ものすごく素敵だった。
上品でクラシカルな三つ揃えのスーツなのに、彼が着ると色気が滲みでていて禁欲的に見える。