天才パイロットの激情は溢れ出したら止まらない~痺れるくらいに愛を刻んで~
どうしよう。かっこよすぎる。
見ているだけでドキドキしてしまう。
私が思わず階段の途中で立ち止まると、翔さんはクセのある黒髪をかきあげまじまじとこちらを見つめた。
その表情を見て、不安になる。
私がいくらドレスを着ておめかししても、こんな素敵な彼の隣に並ぶなんて、不釣り合いでは……。
どうしていいのかわからず戸惑っていると、翔さんが「里帆」と私の名前を呼んだ。
「おいで。ドレス姿の里帆を近くで見たい」
甘い声で言われ、緊張しながら階段を下りる。
私が彼の前まで来ると、翔さんはため息をこぼした。
「ドレス姿も綺麗だな。すごく似合ってる」
ストレートな褒め言葉に、胸の内側がくすぐったくて落ち着かなくなる。
どうしよう。
照れくさくて翔さんの顔を直視できない。
「あの、翔さんも、すごく素敵です」
うつむきながら言うと、「ありがとう」と彼が笑う。