天才パイロットの激情は溢れ出したら止まらない~痺れるくらいに愛を刻んで~
「あ、あの翔さん。ドレスと靴くらいなら私にも払えますけど、さすがにこのアクセサリーまでは……!」
慌てる私を見て、翔さんが噴き出した。
「里帆に払わせるわけがないだろ。安心しろ、支払いは済ませてある」
え。まさか、ドレスも靴もアクセサリーも、全部!?
「そんな、申し訳ないです!」
「気に入らないか?」
「いえ、すごく素敵だとは思いますけど……っ」
「よかった。次はピアスをつけるから顔を上げて」
「でも、翔さんっ」
「こら。そうやって動くと付けられないだろ」
翔さんが手を伸ばし、私のあごをすくい上げる。
至近距離で見つめ合う体勢になり、頬が一気に熱くなった。
切れ長の瞳に精悍な頬のライン。
片方だけ口端を上げる意地悪な笑み。
そんな彼の顔をまじまじと見て、心の中で悲鳴を上げる。
あぁ、もう! こんなに近くで見ても、ずるいくらいかっこいい!