スパダリ医師の甘々な溺愛事情 〜新妻は蜜月に溶かされる〜
ベッドがいいマットレスを使っているおかげか痛みなどは皆無だった。
啓一郎さんの身体は私に覆い被さるような体勢で、顔と顔が近い。私はうっとりと理性の取り除かれた情欲の混じる瞳を見た。
目元の黒子が可愛くて、思わずそこに唇を寄せた。それに啓一郎さんが驚いたように体を揺らす。
「紗雪っ、あんま可愛いことしないで……。これでも我慢してるんだから」
「我慢、しないで……」
私は抑制の効かない獣に乗り移られたような感覚を覚えていた。
こんなのはいつもの自分じゃない。
そんなことわかっているはずなのに、どうしても目の前の男が欲しくてたまらない。
男の相手なんてしたことないはずなのに。
私の言葉に啓一郎さんはくっと喉を鳴らして、また同じように噛み付くようなキスを落とした。
本当に食べられてしまうのではないかと錯覚してしまうような。全てを喰らい尽くす激しいキスだった。
酸欠と酔いで意識がぼんやりとするなか、啓一郎さんの手が私の太腿をドレスの上からなぞる。
以前触られたとき以上に敏感な体で自分でも驚きを感じるが、それよりももっと触って欲しいという欲求が溢れて止まらない。
啓一郎さんの手はベッドに倒れ込んだ際に捲くれ上がったドレスの裾までたどり着く。それをゆっくりとたくしあげ、直接太腿に触れる。
「んっ!」
私は思わず声を漏らした。その反応に対し、艶のある笑みをこぼす啓一郎さん。
そしてその声に蓋をするかのようにまたキスをした。