スパダリ医師の甘々な溺愛事情 〜新妻は蜜月に溶かされる〜
とうとう啓一郎さんの手はドレスの肩紐に伸び、胸元が露わになる。
急激に恥ずかしくなった私は慌てて両手で隠した。
「小さいから……あんまり見ないで」
「何言ってるの? すごく可愛い。食べてしまいたいくらい」
慣れた手つきで私の胸をいじる。それに翻弄され、口からは自然と甘い声が漏れだす。
縦横無尽に動く手は胸から腹へと戻り、そして最後太腿へとたどり着く。そして二本の足が合わさるその間に手が伸びたとき──。
「……きゃっ」
先程までの甘い感覚とは異なる鋭い官能に私は目をぎゅっと閉じた。
「大丈夫、俺に任せて。可愛いよ、紗雪」
「け、啓一郎っ、さんっ! そ、そこはだめなのっ」
その手が、指先がショーツをなぞり、身体が跳ねる。快楽で身が溶けてしまいそうだった。
「痛くはない? 大丈夫?」
「あっ、ああっ」
気持ち良すぎる、その一言だった。
こんなときにも気を遣ってくれる啓一郎さんの優しさを嬉しく思いながらも、私はその快楽を追う。
すべてがはじめての経験だった。
そしてとうとうプツリと何かが弾け────私は今日一番の嬌声をあげる。
ぐずぐずに溶けた身体がまるで陸にあげられた魚のようにびくびくと跳ね、自分ではどうしようもなかった。
人生で一度も感じたことのない極上の快楽に頭が真っ白になる。
しばらく快楽に身を浸したあと、私はベッドに身体を沈めた。呼吸はいまだ荒く、肩で呼吸をする。
そんなはしたない私を見て啓一郎さんは。
「俺の紗雪……気持ちよかったね。すごく可愛いかったよ」
「けいっ、いちろうっ、さんっ……はぁはぁ」
まだ息の荒い私の頭にキスを落とし、ゆっくりと頭を撫でる。
乱れた髪を整えるように梳かれていると、段々と睡魔が襲ってきた。
眠りたくないという私の反抗心はおしながされ、とうとう瞼が閉じてしまう。
そして意識が完全になくなる前に聞いたのは────。
「…………ごめんね」
なぜか謝る啓一郎さんの声だった。