恋に落ちる音 【短編】
参拝が終わり振り返ると鳥居の所に膝に手を付き肩で息をする人がいた。
その人がパッと顔を上げる。
「ハル君……」
なんで、ココにハル君が居るの!?
私は、呆然とハル君を見つめた。
ハル君が、どんどん近付いて来る。
私は、お賽銭箱の前で立ち竦んでいた。
ハル君が、目の前にいる。
「すっげー足早いんだな。全然追いつけなかった。途中で見失うかと思った。雪降っていてよかった。足跡をたどれた」
そう言って笑ったハル君の顔に片エクボが浮かぶ。
私は、何が起きているのか分からずボーゼンと佇んでいた。
「次に街中で逢えたら渡そうと思って買っておいたんだ」
ハル君がポケットからゴソゴソと小さな紙袋を出した。
紙袋をずっとポケットに入れて持ち歩いていたらしく、少しクシャクシャになっている。
「ありがとう。開けてもいい? 」
「ここの神社のお守りなんだ」
ハル君は照れたように笑った。
袋から取り出すと、初めにハル君が落としたお守りのキーホルダーと同じデザインのものがでてきた。
「ありがとう。うれしい」
すでに同じものを持っているけれど、ハル君がくれたという事がうれしい。
今さっき、ハル君に失恋したと思っていたのに "好き" という気持ちが大きく膨らむ。
心がいっぱいになりすぎて、苦しくって、たまらない。
大粒の涙がポロポロと流れた。
ハル君は慌てて自分の服の袖口を伸ばし、私の頬に流れる涙を拭ってくれた。
「悪い、ハンカチ持っていないんだよな」
と、声が聞こえる。
もうダメだ。こんなに優しくされたら……。
「ごめん、ハル君の事が好きになっちゃたの。ごめん、優しくされると勘違いしちゃうから……優しくしないで……」
それだけいうと、うわーん。と、声を上げて泣いてしまった。
その人がパッと顔を上げる。
「ハル君……」
なんで、ココにハル君が居るの!?
私は、呆然とハル君を見つめた。
ハル君が、どんどん近付いて来る。
私は、お賽銭箱の前で立ち竦んでいた。
ハル君が、目の前にいる。
「すっげー足早いんだな。全然追いつけなかった。途中で見失うかと思った。雪降っていてよかった。足跡をたどれた」
そう言って笑ったハル君の顔に片エクボが浮かぶ。
私は、何が起きているのか分からずボーゼンと佇んでいた。
「次に街中で逢えたら渡そうと思って買っておいたんだ」
ハル君がポケットからゴソゴソと小さな紙袋を出した。
紙袋をずっとポケットに入れて持ち歩いていたらしく、少しクシャクシャになっている。
「ありがとう。開けてもいい? 」
「ここの神社のお守りなんだ」
ハル君は照れたように笑った。
袋から取り出すと、初めにハル君が落としたお守りのキーホルダーと同じデザインのものがでてきた。
「ありがとう。うれしい」
すでに同じものを持っているけれど、ハル君がくれたという事がうれしい。
今さっき、ハル君に失恋したと思っていたのに "好き" という気持ちが大きく膨らむ。
心がいっぱいになりすぎて、苦しくって、たまらない。
大粒の涙がポロポロと流れた。
ハル君は慌てて自分の服の袖口を伸ばし、私の頬に流れる涙を拭ってくれた。
「悪い、ハンカチ持っていないんだよな」
と、声が聞こえる。
もうダメだ。こんなに優しくされたら……。
「ごめん、ハル君の事が好きになっちゃたの。ごめん、優しくされると勘違いしちゃうから……優しくしないで……」
それだけいうと、うわーん。と、声を上げて泣いてしまった。