冷徹ホテル王との政略結婚は溺愛のはじまりでした


 客室に向かう廊下は、紫のカーペットが敷かれた床で、金色の壁と扉がゴージャスな雰囲気を醸し出している。

 泊まる部屋はスイートルームで、シックなブラウンの絨毯が敷き詰められており、白いソファもふかふかで座り心地がいい。

 タッチボタンでカーテンの開け閉めができるようで、ラスベガスの壮大な景色を望むことができる。

 豊富な品揃えのミニバーと、パウダールーム付きの広々とした大理石の洗面所は、とても使い勝手が良さそうだ。

 リネンとローブも質が良く、とても豪華でリッチなホテルだった。

 椿さんが全部予約をしてくれたけど、想像よりもずっと贅沢な新婚旅行になりそう。こんなお城のようなところに泊まるなんて、今後一生ないかもしれない。


「荷物を置いたら、レストランでディナーをとろう」

「わぁ、いいわね。もうお腹ぺこぺこ」


 屋外ダイニングは、床から天井までガラス窓で、美しい景色を眺めることができるデザインだった。白と青が基調で、丸い電球が円状についた照明がホールを照らしている。

 イタリアンの店で、コース料理を注文した。

 蒸したカモ肉を細かく割いてコーンミールを煮たものの上に乗せた料理や、トリュフとリコッタチーズをふんだんに使ったラビオリに舌鼓を打つ。

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