乙女ゲームオタクな私が妹の婚約者と結婚します!
教会でのキスより激しく深い口づけは息を乱し、呼吸が苦しくて目に涙がにじんだ。

「ごめん、月子。手加減できなかった」

「い、いえっ」

これくらい夫婦なのだから当たり前。
私が慣れてないせいでむしろ申し訳なく感じる。

「もう一度だけ」

天清さんにうなずき、また口づけを交わした。
離れたくない。
私は何度倒れても逃げるわけにはいかない。
天清さんと一緒にいるためには立ち向かう方の選択肢しかないのだから―――
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