Kiss Me Kitty! ~年下猫系男子とゆる甘アパート生活~
「気楽に考えていいよ。ルームシェアみたいな感じで」
(シェアする広さじゃないけど)
頭を撫でられながら、ツカサは彼女の指の隙間からジッと比菜子を見つめていた。その真剣な瞳と目が合い、比菜子の胸は大きく鳴る。
「……アンタ、下の名前なんていうの」
「え? 私? ……比菜子だけど」
「比菜子」
(名前呼び!?)
「金は借りるだけだ。バイトして必ず返す。それに、世話になっといてそのままにする気もねえから」
「え?」
ツカサは、勢いで比菜子の両肩に手を置き、グッと距離を詰める。
「俺にできることがあったらなんでも言えよ。社会人になったら何倍にもして返してやるし、絶対、比菜子のこと幸せにするから」
汗だくでもキラキラなツカサの顔が至近距離に迫りながら、比菜子の脳裏には大宇宙が広がっていた。
(……アラサーにプロポーズみたいなこと言っちゃダメだっつーの……)
──年下男子、恐るべし。
これからの生活で平静を保てるのか、一気に不安になる比菜子であった。