Kiss Me Kitty! ~年下猫系男子とゆる甘アパート生活~
「ツカサくん?」
比菜子は忙しなく準備を進めながら、鏡越しに喋らないツカサを見た。
彼は鏡に気づいたが、頬を染めてモグモグと誤魔化し、視線を逸らす仕草をする。
「なんか……比菜子、昨日と全然違ぇから」
今朝の比菜子は、体にフィットした白いブラウスをきっちり中に入れ、クリーム色のスカートは華奢なベルトで留めている。
髪も上品なクリップでひとつに留め、綺麗なうなじの形が丸見えだった。
意識せずにいようと目を泳がせるツカサだが、部屋の中を動き回る比菜子のストッキングの脚をチラチラと見てしまう。
「こう見えても一応OLですから、出社するときくらいはきちんとするんですー」
比菜子は手際よくお弁当を手提げに入れ、冷蔵庫の中のお茶を水筒へ注ぐ。
ジャケットを羽織り、カバンには室内用のカーディガンを予備で入れた。
すべて整うと、彼女はこんなところに住んでいる貧乏OLには思えないエレガントな仕上がりになる。