Kiss Me Kitty! ~年下猫系男子とゆる甘アパート生活~

店内の女性客もツカサに釘付けになっており、「かっこいい」や「かわいい」と噂している声がそこかしこから聞こえてきた。

店内を動き回る彼をチラチラと目で追っていると、区切りがついたらしくこちらへ戻ってきた。

「おいっ。恥ずいからあんまり見るなよ」

「すごいじゃん、ちゃんと働いてるね」

(表情が硬くて無愛想だけど、これはこれでかわいいから人気出そう)

比菜子はメニューをざっと見て、おすすめと書かれた選べるパスタセットを注文した。

「ほうれん草のクリームパスタで、ドリンクはプーアル茶で。お願いします、ツカサくん」

「ん」

ツカサは伝票にサラサラと注文を書いていく。
書き終えてペンを止めたかと思うと、辺りを見渡し、彼はふと、カウンターに座る比菜子と目線を合わせる。

「……おい比菜子、ちょっとこっち」

「え? なに?」

するとツカサは、ふわりとシャンプーが香るほど、彼女に顔を近づけた。

(えっ……)
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