Kiss Me Kitty! ~年下猫系男子とゆる甘アパート生活~
(聞こえてるっての! どうせ彼女には見えないわよ! 強いていうなら保護者です、保護者!)
比菜子はわざと保護者らしい顔つきを作り、微笑ましくツカサを見守るフリをする。
「なあ、食ったらどうする? どっか行く?」
比菜子はパスタを詰まらせて咳き込んだ。
「え、普通に家に帰るつもりだったけど……」
「なんだよ、明日休みだろ? 俺も明日昼からだし、少しだけど給料入ったからどっか行きたいところあれば言えよ」
「……え、なにそれイケメン」
「からかうなよっ!」
(嘘でしょ? こんなキラキラ大学生とデート?)
「ありがと。でもここに来てツカサくんが働いてるところ見られただけで満足だよ」
「遠慮すんなよ。なんかあるだろ? ボーリングとか、カラオケとか」
「いや無理ですっ! 無理無理無理……」
六歳の年の差を感じるワードがと飛び出し、比菜子はひきつった顔で大きく首を振った。
ツカサはさすがにムッと口を尖らせ、
「なんでだよ」
と不貞腐れる。