Kiss Me Kitty! ~年下猫系男子とゆる甘アパート生活~
「だって、若い子の遊びよく知らないし」
(夜遊びする体力もないし)
しかし彼が寂しそうに、
「……じゃあいい。帰ろうぜ」
と呟くと、比菜子の胸はギュウと締め付けられた。
(そんな顔されたら、帰りたくなくなる……私もまだ一緒にいたい)
そのとき、彼女はいいことを思い付き、パッと笑顔に変わる。
「そうだ! ツカサくん。一か所だけ行きたいところがあるの。ていうか、ツカサくんに紹介したい場所! 今から行かない?」
「ど、どこだよ?」
「秘密。着いてからのお楽しみ」
善は急げとばかりに食べ終わったパスタの器を返却し、「なんだそれ」と怪訝な顔をするツカサの手を引き、すぐさまレジへ。
出てきた店長の戸崎に「ご馳走さまでした」と挨拶をし、伝票とぴったりの現金を置く。
彼は「またいつでもいらして下さい」とほほ笑み、去っていくふたりを見送った。