籠の中の鳥は今宵も熱い寵愛を受ける【完結】
薄手のパジャマの上からカーディガンを羽織り、日記を書いていると部屋をノックする音が聞こえた。
もちろん和穂さんなのだろうが、自然に背筋を伸ばして返事をした。
すぐにドアが開いて彼が部屋に入ってくる。
「もう寝たのかと思ったよ」
「まさか!寝る前はちゃんとおやすみって言ってから寝ますよ」
「それは嬉しいね。寝る楽しみが増える」
「…和穂さんって天然ですか?」
「どういうこと?」
私が以前住んでいたマンションから持ってきたソファだから二人掛け用のため和穂さんが隣に座ると狭く感じるし、そのせいで距離が近い。パジャマ姿の彼もカッコいいのは本当に反則だと思う。
どの角度から見ても顔が整っているのも狡いと思った。
「無意識に女性に対して…何というか、思わせぶりな態度を取っているというか…」
「思わせぶり?今のセリフもはすみにしか言っていない。嘘じゃない」
「…」
書きかけの日記をパタンと閉じてそうですか、と思いのほか素っ気ない声が出た。
いつの間にかはすみと呼び捨てになっているし、向けられる目があまりにも綺麗だからそれだけで動揺してしまいそうになるし、彼が無意識に発してくる言葉で勘違いしてしまいそうになる。
「それとも、はすみが俺を意識してるってことかな」
「そんなことは…ないです」
へぇ、と悪戯をしようとしている子供のように笑うと私に体を向ける。
狭いソファの上で逃げ場のない私は固まることしか出来ない。彼の影が私に重なった。
彼の手が優しく頬を撫でる。
このような展開になるなど誰が想像しただろうか。少なくとも私には一ミリもなかった。
「夫婦になるわけだし、一緒に住むっていう意味わかるだろ」
「…そりゃわかりますよ!別に子供じゃないし、それに…」
どんどん声が小さくなった。私ってこんなに男性に慣れていなかったっけ?と過去の自分と今の自分を脳内で重ね合わせる。
もちろん和穂さんなのだろうが、自然に背筋を伸ばして返事をした。
すぐにドアが開いて彼が部屋に入ってくる。
「もう寝たのかと思ったよ」
「まさか!寝る前はちゃんとおやすみって言ってから寝ますよ」
「それは嬉しいね。寝る楽しみが増える」
「…和穂さんって天然ですか?」
「どういうこと?」
私が以前住んでいたマンションから持ってきたソファだから二人掛け用のため和穂さんが隣に座ると狭く感じるし、そのせいで距離が近い。パジャマ姿の彼もカッコいいのは本当に反則だと思う。
どの角度から見ても顔が整っているのも狡いと思った。
「無意識に女性に対して…何というか、思わせぶりな態度を取っているというか…」
「思わせぶり?今のセリフもはすみにしか言っていない。嘘じゃない」
「…」
書きかけの日記をパタンと閉じてそうですか、と思いのほか素っ気ない声が出た。
いつの間にかはすみと呼び捨てになっているし、向けられる目があまりにも綺麗だからそれだけで動揺してしまいそうになるし、彼が無意識に発してくる言葉で勘違いしてしまいそうになる。
「それとも、はすみが俺を意識してるってことかな」
「そんなことは…ないです」
へぇ、と悪戯をしようとしている子供のように笑うと私に体を向ける。
狭いソファの上で逃げ場のない私は固まることしか出来ない。彼の影が私に重なった。
彼の手が優しく頬を撫でる。
このような展開になるなど誰が想像しただろうか。少なくとも私には一ミリもなかった。
「夫婦になるわけだし、一緒に住むっていう意味わかるだろ」
「…そりゃわかりますよ!別に子供じゃないし、それに…」
どんどん声が小さくなった。私ってこんなに男性に慣れていなかったっけ?と過去の自分と今の自分を脳内で重ね合わせる。