珈琲と花の香りの君
「~~!?わーーっっ!!」
俺の目の前数センチの距離で、冷ややかに俺を見つめる奴と目が合った。
ビックリしすぎると人は、何にも考えられなくなるらしい。
どうやら奴は俺の胸の上にどっかと腰掛けているみたいだ。
「…あ、の…。俺、座布団じゃないんすけど…く、苦しいっす…。」
明らかに、おかしい場面なのに、俺の口からはそんな言葉が飛び出した。
「…首を絞めていないだけ、感謝してもらいたいなぁ。」
なんて、上から俺を見下ろす奴。