【完結】余計な愛はいらない。
だから余計な愛はいらない。ほしいという思うだけ虚しくなるから。
だからわたしは決めた。……わたしは彼と余計な愛はいらないと。
「あっ、あんっ……っ」
「杏実……っ」
翌週の火曜日の夜20時過ぎ。いつも行くホテルのバスルームで、お互いに体を繋ぎ合わせるわたしたち。
激しく責め立てれる度に、我慢できずに漏れてしまう吐息と甘い情欲で、わたしは意識を飛ばしそうになってしまう。
「んっ……もう、ダメッ……」
「杏実、イッていいよ」
彼のその欲情した欲望に、わたしの体は幾度となく反応してしまう。
バスルームの片隅でその激しく打ち付ける欲望は、湯船を激しく揺らしていく。
そんなわたしたちの体を、妖艶に光る妖しいライトが照らしていく。
「杏実、こっち向いて」
ぐるっと体勢を変えられると、そのまま彼から深い口付けをされる。
「ふぅ……っ、んっ」
幾度となく繰り返されるその口付けは、わたしを夢中にさせる。
だけど薄っすらと目を開けると、視界に入るのは、彼の左手薬指にキラリと光るシルバーの結婚指輪だ。