【完結】余計な愛はいらない。


「どうせもう結婚するんだから、今から子供を作ってもいいだろ?」

 颯人はそう言うと、わたしをお姫様抱っこして抱き上げると、そのままベッドまで運んだ。

「杏実、今日は朝まで寝かさないから。覚悟しろよ?」

「はやっ……んっ」

 ベッドの上に組み敷かれたわたしは、そのまま颯人から熱いキスを受ける。
 
「んっ……っ、くすぐったいっ……」

「杏実のその表情、相変わらず可愛いな」

「やめて……恥ずかしい」

 そんな会話を交わしながら、わたしたちは笑いあった。

「あぁっ……っ」

 薄暗い部屋の明かりが、わたしたち二人を妖しく照らす。

「杏実……愛してる」

「わたしも……だよ」

 その照明が色っぽく照らすベッドの上で、わたしたちはいつもよりも長く、そしていつもより情熱的に抱き合う。
 お互いに汗ばんだその身体をギュッと抱き合うだけで、わたしたちは幸せだと感じた。

「はぁっ……んっ」

「杏実、我慢しなくていいから」
 
「ん……っ」

 颯人とこうして抱き合うと、本当に幸せで泣きそうになる。
 そのくらいわたしは、颯人に溺れているんだなって思ってしまった。
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