【完結】余計な愛はいらない。


✱ ✱ ✱



「ありがとう、颯人」

「似合ってるよ、杏実」

「颯人も、似合ってるよ」

 入籍した翌日の午後、わたしたちはブライダルショップのお店に行き、二人で結婚指輪を選んだ。
 
「キレイだね、指輪」
 
「キレイだな」

 わたしはピンクゴールドの小さなダイヤの付いた結婚指輪で、颯人はシルバーでシンプルなデザインの結婚指輪を選んだ。
 結婚指輪の裏には、お互いの名前を刻んでもらった。

「結婚指輪してると、本当に結婚したんだなって、実感する」
 
 左手の薬指に輝くそのキラキラとした結婚指輪を眺めるだけで、わたしは嬉しくて笑ってしまう。

「そうだな。俺たちは夫婦になったんだから、当たり前だけど」

「確かに」

 でも今、わたしは本当に幸せだなって感じる。
 左手の薬指に輝くピンクゴールドの指輪は、わたしが妻だという証なのだ。

「杏実、俺の妻になってくれて、本当にありがとうな」

「……うん、わたしこそ」

 わたしこそありがとう、颯人。 あなたの妻になれて、わたしは本当に幸せです。
 わたしは颯人のことが、大好きです。 これからもよろしくね、颯人。
< 58 / 59 >

この作品をシェア

pagetop