僕らの恋愛事情【完】 ~S・S更新中~
詩安さんは、いつかハルが置いていったレトロなゲーム機を指さした。
「・・・やっぱり、悪い人には見えませんね」
俺は帰る気でいたけど、時計を見れば結構な時間になってて、この荷物を持って移動するのが面倒になった。
近くのラーメン店に誘って、遅すぎる夕飯を一緒に食べる。
そのままこのアパートに泊まることにした。
「色々話すこともあるけど、明日でいいかな?おれ日本に帰ったばっかで、時差めっちゃヤバい」
「はい、俺も長期出張でめちゃ疲れました」
お互いの挨拶もそこそこに、それぞれ寝床に着く。
俺は寝室で詩安さんはリビングのカーペットで直寝じかね。
”痛くないですか?”
思うだけで声はかけなかった。
早く、一人の空間になりたかったから。
それにしても急なことだったな・・・。
行く前は、紫音は俺のことを想ってくれてたはず・・・だったのに。
事態は知らないところで変わってたのか?
二人はいつからそういう関係になってたんだろう?
”人の彼女をとる趣味はない”
紫音は確かにそう言ってたのに…。
でも、実際はあーやって俺がいない間にセックスしてるんだもんな。
それが凄く腹立たしいくて、悔しくて…二人が憎らしい。
俺の居ないところで、想い合っていたみたいなセックスしていた二人が憎い。
俺だけ残して、二人で幸せになろうとしてる二人が憎い。
俺だけ、また暗い世界に追いやって、二人で光の世界に行くんだろ?
こんな日が来るかもしれないっていつも怯えていた。
それを知ってるはずだろ?
そんな俺を救ってくれるって言ったじゃないか
いったじゃないか…
真っ直ぐ、愛してくれるって、言ったじゃないか・・・
俺を二度と傷つける存在は、もうないだって…