僕らの恋愛事情【完】 ~S・S更新中~
一人きりになった空間…。
そういえば、俺の部屋の荷物はどうしたろうか?
リビング続きの元俺の部屋(譲った覚えない)には紫音のもので溢れてた。
・・・・ったく、俺の本とか私物はどこ行ったよ?
そう思って玄関すぐ横の部屋に入ろうとしたけど・・・・どうやらそこは、彼女さんの部屋になっているらしい・・・。
?
普通同棲してたら同じ部屋で寝たりしないものなの?
・・・・まあでも、紫音の性格を考えればおかしなことでもない。
あいつはプライベートな時間を愛してやまないからな。
まあ、そうときたら、この真ん中の両親がたまにきて泊る部屋を挟んで距離を空けるのも、なんだかあいつらしいと思った。
ここには大きなベットとソファがあるだけだし、ここに俺の荷物は押し込まれてるんだろうと思ったら案の定そうだった。
ため息つきつつも、荷物の整理しなきゃなって考えてた時、一つのものが目に入る。
・・・・これ、島くんが使ってるボディクリームじゃね?・・・・
親父がここに来ている様子無いし、第一親父は世代的にこんなの使う年齢じゃない。
じゃあ紫音かとも思うけど・・・・いや、あいつなら付けないな。
じゃあ・・・なんで?
よく見たらその他にも島くんっぽいものが溢れてる。
紫音が興味なさそうな音楽雑誌をはじめ、色彩や建具に関する資料や、電気工事士の資格書や、木造建築に関する資料など・・・。
舞台監督を目指しているって言ってた島くんにしか必要のない物が沢山出てきたんだ。
そういえば、初めて会ったのは、ここのマンションの廊下だったな。
・・・じゃあ、彼も。ここに住んでいた?
でも・・・・何のために?
あっちにアパートがあるのに、何でここで寝泊まりする必要があるんだ?
仕事場だってあっちの方が近いし、普段ze〇pとかで仕事してるなら、なおさらあちらの方が近いだろうし・・・。
玄関が騒がしくなたから部屋を出て廊下に顔を出す。
ニコニコと紫音が笑顔を向ける先には、愛らしくほほ笑む女性がいた。
・・・うん、普通に綺麗だけど、やっぱ無理だわ…。
女っぽい仕草が苦手・・・。
「お帰り~」
「え?‥ひっ!」
ひって・・・・思いっきり化け物でも見たような顔されちゃったよ。