僕らの恋愛事情【完】 ~S・S更新中~
「ああ、つい最近しりあったんだ。んで、お前に聞きたい事があったんだけど・・・って、なんでそんな怖い顔してんだって」
「・・・知りたい事ってなに?それに、知り合っただけ?」
「あ?うん、知り合って暫くの間一緒に同居してたけど?」
「同居?」
「・・・だってよ、ここに帰って・・・来れなかったし?」
ってか・・・なんでこの二人は暗くなっていくんだろう?
どこかただ事じゃない雰囲気を感じる。
「・・・兄ちゃんさ、ユウにどこか好印象を持ってるのかも知れないけど、痛い目にあうよ」
「フン、なんだよ、急に。けんか腰だな」
「――――っで?なに?ユウの何が聞きたいの?もしかして好きだとか言わないよね?」
「いや、好きだけど?」
それははっきりしてる。
もうすっげー好きなのは確か。
「!!!」
「・・・・・」
驚く紫音に悲しそうに顔をそむける穂香さん。
「――――そんな、兄ちゃんなんかに心開くわけないよ。あいつはそういう奴なんだ、俺らは二年以上待ってた・・・。けど、あいつは、ユウは俺らの気持ちなんて考えずに、居場所が欲しかっただけだったんだよ。その為に好きだ好きだってウソつくようなやつなんだって」
「・・・おまえ、さっきから何言ってる?」
「俺らは目が覚めたけど、兄ちゃんだってあいつの餌食になるだけだよ」
「餌食?」
「ああ、あいつは好きでもないのに人を抱いたり抱かれたりして気持ちを繋ぎとめて、居場所を作るんだ」
「紫音くん・・・」
「俺らって・・・お前と穂香さんのこと?」
「・・・・・・」
紫音はそっぽむいて目を反らすけど、穂香さんは戸惑いながらも小さく頷いた。
あの部屋は島くんの居場所だったってこと?
「―――どちらかを、彼に選ばそうとしていたってことか?」
「・・・恋愛に対して、どこか確信が持てないって…。それで、三人で暮らしてみたら、分かってくれるかもと・・思ったんです。それで、その・・・三人で付き合っていました」
「三人で?――――付き合ってた?」
なんだそれ・・・なんでそんな事すんだよ。
「あの時はそれがユウにとっても俺たちにとってもいいと思ったんだ。それで、自分の性について考えてもらって自分のモヤモヤしている部分を明確にして欲しかった。――――だから、俺らは待っていたんだ…。ユウなりにこの生活で学んだ答えを出してくれると思っていたんだ」
「・・・・・・・・・・」
「でも、あいつの答えは平行線のままだった。この時間を永遠に続けようと思ってたんだ。――――一番許せないのは、俺らのことを、真剣に考えてくれないところなんだ。――――俺らは、ずっと信じて待ってたんだ・・・。それなのに、他の男のことをおもいつづけるわ、仕事場で男どもと雑魚寝するわで、罪悪感の自覚症状もなくてよ、本当に―――」
それ以上、聞いてられなかった。
俺の身体が、勝手に反応して紫音を殴って吹き飛ばしていたから。
「ーーーー二人で彼を精神的に追い込んだんだろ?それなのに被害妄想づらしてんじゃねーよ。―――そんな甘い汁吸わされて、選ぶことなんて出来るはずねーだろうが」