エリート弁護士は契約妻と愛を交わすまで諦めない
ハテナばかりが浮かぶ中で、里見さんは旦那さんとの馴れ初めをマシンガンで話し終えると「いけない!次のアポが!これにて失礼します!」と風が吹き抜けるがごとく去っていった。
残された私は軽い放心状態。放ったままだった洗濯物を洗濯機にかけたり、お風呂掃除をしたりしても一向に頭から離れない。
このマンション……いくら?
スマホで検索してみたら、近くの似たようなマンションの金額を見て「ひっ」と息を呑んだ。恐ろしい金額で画面を閉じる。ドクドクドクと心臓の音が大きく聞こえた。
どうしよう。
決して衝動買いできるものではない。朔は前までワンルームに暮らしていたのが本当なら、明らかに私のため。とはいえ、いくらなんでも……でも、朔のお金なのだから、いちいち批判できる立場でもない。
「と、とりあえず、ご飯作って待とう」
そうとなれば、買い物に行こう。
三人暮らしになってから、食材の消費も増えてよく買い物にいく。といっても、近くのスーパーだ。最近は、少し離れたところに値段が安いスーパーを見つけてそちらにも行っている。
今日は時間に余裕があるし、懐に優しいほうへ行くことにする。
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